米国の小売売上高(リテール・セールス)

米国小売売上高は、米国国勢調査局が毎月発表するレポートであり、小売業および飲食サービス業における売上高(ドルベース)を追跡しています。このデータは名目値(インフレ調整なし)で報告され、季節調整済みの前月比および前年比の変化、さらに頻繁な改定が行われます。主要な数値以外にも、市場関係者は「自動車を除く」(変動の大きい自動車販売を除外)や「コントロールグループ」(自動車、ガソリン、建築資材、飲食サービスを除外)にも注目します。これは、これらの指標がGDPの個人消費計算に直接反映されるためです。消費者支出は米国GDPの最大の構成要素であるため、このレポートは実体経済の需要や勢いをタイムリーに把握するための重要な指標となっています。

小売売上高のサプライズは、株式や債券の価格を急速に動かすことがあります。予想を上回る強い結果は、一般的に成長期待や企業の収益見通しを押し上げます。特に、消費者裁量、旅行、景気循環セクターでその傾向が顕著です。一方で、投資家が米連邦準備制度(FRB)による金融引き締めを予想する場合、金利に敏感な分野には圧力がかかる可能性があります。米国債に関しては、上振れサプライズがあれば、成長の強さやインフレの持続を織り込んで利回りが上昇(債券価格は下落)するのが一般的です。逆に、下振れサプライズの場合はその逆となり、債券価格は支えられ、景気循環株には重しとなります。株式への最終的な影響は、マクロ経済の状況によって異なります。インフレが低く、成長も緩やかな環境では、強い売上高は全体的に強気材料となり得ますが、インフレや金利上昇への懸念が強い局面では、同じ強さが需要の健全さを示す一方で、バリュエーションの重しとなる場合もあります。

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